
鳥羽ぐらしの魅力再発見!きらり輝く鳥羽人をご紹介 part④
暮らし
こんにちは。移住コーディネーターの真千代です。
「キラリと笑顔が輝くまち鳥羽」で、様々な活動や事業をされている方々をご紹介していきます。
今回は鳥羽商工会議所のクリストファー・ダグラスさんにお話しを伺いました。
当初英語と日本語の両方によるインタビューを想定していましたが、流暢な日本語で最後までお話しいただきました。
真千代:自己紹介をお願いします。
クリス:クリストファー・ダグラスです。カナダのアルバータ州カルガリー出身の45歳です。1988年に冬季オリンピックが開催された町です。日本人の妻と17歳になる双子の息子の4人暮らしで、子供たちは鳥羽商船に通っています。
真千代:鳥羽への移住のきっかけや経緯を教えてください。
クリス:息子たちが2歳になった時、カナダか日本どちらの国で育てたらよいかという話になりました。カナダだと英語がメインで多分日本語を習うのは難しいだろう、でも日本での暮らしなら日本語がメインで英語も習えると思い、日本で暮らして子育てすることにしたのです。
真千代:カナダで結婚されてお子さんたちはカナダ生まれなのですね。日本移住の候補地は鳥羽以外にもありましたか?
クリス:岐阜、瀬戸、鳥羽で英語教師の募集があったのですが、妻が三重県よりの名古屋出身なので「鳥羽がいい」と。僕もカルガリーは内陸なので、海がある町に行ってみたいという思いもあり、最初から鳥羽でした。
真千代:英語教師もされていたのですね。これまでの鳥羽でのお仕事はどんなことをされていたのですか。
クリス:最初の2年は英語教師として鳥羽の小中学校で教えていました。金曜日の神島行きで船が欠航になり泊まりになったときに、生徒達と部活動をして、夜は先生方と交流したことは本当にいい想い出です。その後鳥羽商工会議所、ミキモト真珠島で働いたりしていました。そして現在は、鳥羽商工会議所に戻って来てインバウンド事業の手伝いをしています。鳥羽商工会議所の会員からの注文を受けて、外国人の受け入れ対策やプロモーションなどいろいろなプロジェクトをやっています。
真千代:現在のお仕事の中で特に楽しかったこととかやりがいがあったのは?
クリス:大型客船ダイヤモンド・プリンセス号が鳥羽に寄港する際に、案内ブースに配置するポイントごとに距離がわかる英語の地図を作りました。僕はデザインやモノづくりが好きなので、こういう地図のデザインとかパンフ作りとかが楽しくて、実際に「使いやすい」「わかりやすい」と言っていただき嬉しかったです。

作成に携わったパンフレットや地図たち
真千代:私もダイヤモンド・プリンセス号の対応で使いました。すごくわかりやすい地図で案内が楽になりました。次に鳥羽の魅力や気にいっているところなど教えてください。
クリス:大きさかな。大きすぎず小さすぎず、ちょうどよいと思います。それから自然です。海も山も身近にあり、本当に綺麗で見ているだけで癒されます。あとは静かなところです。とても暮らしやすいね。
真千代:私も同じように感じています。お休みの日はどんなことをされていますか。
クリス:サイクリングが好きなので自転車に乗っていろいろなところに行っています。青峰山とか鳥羽市内は大体どこでも自転車で行きます。この前は、南伊勢町の贄浦までいきましたよ。
あとサッカーも好きで友人たちと楽しんでいます。それとDIYが好きなので時間さえあれば家のリフォームをしています。

サイクリングを楽しむクリスさん
真千代:鳥羽でこれからやりたいことなどはありますか。
クリス:今はインバウンド事業の仕事をしていますがモノづくりが好きなので、いつかアートを通して鳥羽に関わりたいと思っています。鳥羽のいろんなところで壁に絵を描いたりして、景観を良くしたいです。それによって鳥羽が「アートの街」になるといいなと思います。
真千代:最後に鳥羽に移住を考えている方にメッセージをお願いできますか?
クリス:自分を移住者としてあまり考えていないので参考にならないかもしれませんが、仕事とかの選択肢は少ないからしっかりと考えた方がいいですね。漠然と海が好きだからとかそういう理由では続かないと思います。
あと、自分で世界を広げていける方がこのまちには向いていると思います。ここは住みやすいけど自分からアプローチしていかないともちろん友人はできないし、人との関りが多いまちだからシャイな人には難しいと思います。
今の暮らしからの逃げ場としての移住は良くないと思いますし、不便が嫌いな人には向かない。自分を良く見つめて、鳥羽が自分自身にマッチするかよく考えて欲しいです。
質問一つ一つにとても丁寧に、誠実に言葉を選んで答えてくださったクリスさん。静かで暮しやすいということを何度も言われたのが印象的でした。長いインタビュー本当にありがとうございました。