本当のリハビリはここにある!坂手島「あやめカフェ」をご紹介

こんにちは。移住コーディネーターの真千代です。

今回は、坂手島の「あやめカフェ」の取材に行ってきました。

あやめ館

以前坂手島に行った時に、定期船待合室で「あやめカフェ」のポスターを見て突然お邪魔させていただいたことがあり、それ以来このカフェの試みが気になっていました。
「あやめカフェ」は坂手島の集落支援員さんと鳥羽市生活支援コーディネーターの杉浦さんが協力して開催されています。

スタッフ皆さんとてもお元気な70代!
そして杉浦さんは黙々と珈琲をドリップで入れていらっしゃいました。

今回は集落支援員の松尾さんにご説明いただきましたが、事前に皆で話し合って考えていただいたとか。
恐れ入ります。

 

あやめカフェの成り立ち

坂手島は令和2年の国勢調査で高齢化率が76.1%になっていました。今はもっと高くなっていると思います。
そんな中、鳥羽市長寿介護係から集落支援員(まちのサポーター)を設けるという案が出され令和5年11月から配置されたんです。

あやめカフェの第1回は現在の場所ではなく、公民館を使って豚汁のふるまいをして大成功でした。
2回目(令和6年3月)からは、現在の場所に移り、月1回開催になりました。
5月からは追加でミニカフェも始め月2回開催になりました。
ここでの初回カフェの日に真千代さん達が飛び入り参加してくれたんですよね。(笑)
その時の写真もありますよ!

第1回からすべてのカフェの様子を記録

真千代「何も知らずにお邪魔して美味しい手作りのお菓子と珈琲を頂いてしまって本当にありがとうございました!」

 

あやめカフェが始まるキッカケ

カフェを始める前に集落支援員の業務で、高齢者の個別避難の援助として一軒一軒を訪ねて回っていました。
訪問して気づいたのが、家にこもりきりでテレビぐらいしか見ていない人達がたくさんいる事でした。
外に出ない高齢者が気軽に出逢える場所作りをしたい。
散歩の途中の立ち話でなく食事やお茶をしながら遠慮なくお喋りできる場所を作ろうと思いカフェを考え始めました。

カフェを始めてからみなさん、ここに来て対話を楽しまれています。
この日を楽しみにしてきてくれるのが嬉しいです。テレビは一方通行で対話ではないので。

あやめカフェに来るまでは家でインスタント珈琲を飲んでいた方たちが、杉浦さんが淹れる本格的珈琲の味をしり、美味しさの違いがわかるようになってきました。
珈琲を楽しむようになったんです!

人数分の珈琲を準備する杉浦さん

あと、みんなオシャレして来てくれるようになったのもうれしいです。
前に「船で街に行く時に誰も知らない人達の前でオシャレするより、坂手の知っている人たちの前でオシャレする方がよほど意味ある」って言ったことがあるんです。(笑)

 

あやめカフェの今後の展望

とりあえずは、現状維持していきたいです。とにかく継続していくことが大事だと思っています。

楽しそうにおしゃべりしている方々の輪に入って話を伺うと、「ここにきて同級生に会えるのが嬉しいのよ」「珈琲が楽しみで楽しみで、もう一杯ください」「散歩して立ち話ぐらいしかできなかったけど、ここに来るとたっぷり話せる。もっと開いてほしい位です」
みなさん、スタッフの方々に感謝で一杯の様子で本当にこのカフェを楽しみに待たれていると感じました。

美味しそうな手作りのお菓子にトースト、そして香高い珈琲。
トーストのマーマレードは坂手島のミカンから作られたものらしいです。

鳥羽市生活支援コーディネーターの杉浦さんは「施設のデイサービスにいかなくとも、これが本来の自然なリハビリだと思います」と語ってくれました。

 

1時間の短い取材時間でしたが、お茶菓子の準備や迎え入れでお忙しい中、とても丁寧に熱く答えてくださったあやめカフェスタッフの方々、笑いが絶えない利用者の方々、お礼を申し上げるとともに、このカフェがいつまでも継続されることを心から願います。

プルックサラナン真千代

移住コーディネーター

各国での海外生活30年を超えて、令和4年4月にバンコクから帰国。 “海のある暮らし”で検索し鳥羽の魅力を知り鳥羽市へ移住。毎日、鳥羽の素晴らしい景色や食べ物に幸せを感じ過ごしています。そして太極拳の師範歴16年。