鳥羽で見つけた夏にぴったり!糀屋に行ってみた
皇學館大学記者
ついに暑い季節がやってきました。暑い日につい食べたくなるのが、そう!ソフトクリームです!
私が行ったのは、鳥羽駅から徒歩15分ほど離れた所にある糀屋さんです。
糀屋さんのソフトクリームと歴史について紹介していきます。
粷屋さんは、鳥羽水族館からほど近い場所にあります。外観は歴史を感じるつくりになっており、どこかおばあちゃんの家に帰って来たような懐かしさを感じます。では中に入ってソフトクリームをいただきましょう。
私は、ソフトクリームが大好物です。なので、糀屋のソフトクリームは気になっていましたし、楽しみでした。お値段は、1個300円です。見た目はとてもシンプルで、色はとても真っ白です。そして気になるお味は、甘すぎず豆乳本来の甘みがあり、さっぱりしていてとてもおいしかったです。ソフトクリーム特有の食べた後喉が渇くようなことがなくすっきりとした味わいでした。さらに、驚いたのは暑さでソフトクリームが解けて、手についても全く手がべたつかないということ。これは、お子さんが食べて手についても問題なさそうですね。
店内でゆっくり味わっていると、気になる写真を発見しました。すごく歴史を感じさせるような写真ですね。この写真に写っている方は、濱口和美さんのお母様で糀屋を営んでいます。
私はこの写真を見ていると、作っているのは糀なのか、それとも豆乳なのか。と思っているとある疑問が浮かんできました。
それは、なぜ「糀屋」という名前であるのにソフトクリーム屋さんなのかという疑問です。
そこで、私は後日、この店を営んでいる濱口さんの娘さんである、濱口和美さんに取材日を設けていただき、「糀屋」の歴史について聞いてみることにしました。
糀屋は、なんと大正時代から現在まで100年以上の老舗です。戦前までは、「糀屋」の名前の通り、甘酒の糀を作っており、他にも八百屋、豆腐屋を営んでいました。そこから、豆腐屋専業になりました。しかし、和美さんのお母様が営んでいるのですが高齢な事を心配になりやめるよう勧めました。
ある日、テレビで豆乳ソフトクリームを取り上げているのを見て、これをやりたいと和美さんのお母様はおっしゃったそうです。又、和美さんのお母様は、店がシャッターを閉めてしまうとただでさえシャッター街が増えているのに、もっと町が寂しくなってしまう。元気な間は社会貢献したいという意思で豆乳ソフトクリームを販売し始めました。
ですので、先ほどの写真で作っているのは、豆乳だそうです。
今では、近所の方や水族館が近いことから水族館の観光客をはじめ、ツーリング途中による方など主に男性客が多いそうです。
しかし、問題もあるそうです。それは後継者がいないことです。和美さんが若者につなげたいと言っても、お母様は今まで一人でやってきたことや思い入れもあり触らせてくれないそうです。ですので、今の間はお母様が元気でいる間でしか営業するつもりはないそうです。
「糀屋」の営業時間は不定期ですが、正午から16時までなら大抵は営業しています。皆様もぜひ「糀屋」の歴史を感じながら豆乳ソフトクリームを食べてみてはいかがでしょうか。
「糀屋」を出て、まっすぐ進むとこのように海が目の前に広がります。ここで、ソフトクリームと一緒に写真を撮れば、すごく色が映えそうですね!
ここから鳥羽駅まではしばらく海沿いの景色が広がるので非日常的な気分が味わえます。