コーディネーターまちよが行く!~相差荒獅子舞~
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移住コーディネーターの真千代です。
今回は、海女の町としても有名な相差町で1月5日に行われた「相差荒獅子舞」を見に行きました。
この行事はなんと相差町で450年間も続けられている伝統芸能だそうです。
朝から夜まで獅子と天狗が50件近い家を廻って舞を披露します。獅子が廻ってくる場所には、すでに見学者や町の人たちが待機していました。
小学生が務める天狗が青壮年が被る獅子を誘導しながら笛と掛け声に合わせて各戸の前で舞い、疫病予防、五穀豊穣、海上安全、大漁祈願を祈願するものです。
この獅子と天狗の舞に周囲の人たちから「や、ほっ、はっ!」と掛け声があがります。
掛け声は「家、宝、波」、家に宝の波が押し寄せるという意味で、新年にあたり、家々を祝福していきます。
最初の家々では天狗は立って舞っていたのですが、お昼前の最終地点女性活動センター前では、寝技からはじまり、中腰、そして立つという3段階の舞に変わっていました。舞が終わると天狗に大人たちが「うまい!」と声をかけて〆となります。
寝技
中腰
立ち技
最終地点の神明神社では夜この獅子が鳥居の間を飛びかう「練りこみ」という舞が見られるそうです。
地域の子供と大人が一体となって悪疫祓いをし、今年一年の繁栄を願うという貴重な行事が脈々と伝えられ行われている相差町。名高い神明神社や海女業とともに、町の宝であり続けて欲しいものです。