コーディネーターまちよが行く!~風の島 菅島編~

こんにちは!移住コーディネーターの真千代です。
菅島へどうしても行ってみたくなったので、素晴らしい秋晴れの朝に行ってきました。

菅島は、冬に吹く北西風とお日様の恵みにより「風の島」で知られ、伊勢エビの開き干しが有名です。
また海女の島としても知られており、毎年海女たちがつがいのアワビを競って獲り「白髭神社」に奉納する「しろんご祭」が行われてきました。今年の5月には現存する日本最古のレンガ作り灯台として、「菅島灯台」が国の重要文化財として指定されました。

今回の菅島行の大きな目的は、菅島町の町並みを見ること、令泉寺、白髭神社、菅島灯台、しろんご浜を見ること、そしておいしいと評判の「島弁」を食べることにありました。

とても美しい島でした。家々も神島のようにすぐに勾配を上げて建てられており、石畳の道で風情があります。曹洞宗らしいすっきりとした令泉寺を見てどんどん上り、「この道で灯台いけますか」と村落が切れたあたり、最後に出会った人に尋ねたら「行けるようですが自分も行きつけず諦めて戻ってきた」とのお返事…ドンマイ、元山岳部行ってみよう!と40年も前の経歴で決めたことに進むに連れて後悔し始めることとなりました。

すぐ林道に変わり、息が切れはじめ、誰も歩いていません。時々ガサっと木が揺れる音がするとよもや「イノシシ?サル?ハクビシン?」と安楽島で出会う動物達の映像が浮かんできます。それでも木漏れ日注ぐ道を進んでいくと「菅島灯台450m」の標識発見!

これは近いぞとさらに歩を進めると標識がとうとう「150m」に変わり勇気凛々。
「まるでトトロの道だわ」と風景を楽しむ余裕も生まれてきます。さらに3つの標識が見えました。
「これだあ!」と走って近づくと「菅島灯台600m」と今来た方向を示しています。
「…」絶句。どうしよう…

しばし考えたのですがもう戻る気力も体力もなく、とりあえず標識にある「白髭神社」に上り、凛とした佇まいのその神社にお参りをさせていただきました。そこから樹木の切れ間から見える海の風景に吸い寄せられるかのようにどんどん下っていくと広く美しい砂浜に到着。

これがあのしろんご浜!
切り立つ岩、広い砂浜、碧い海。誰もいない…気分はロビンソン.クルーソー。対岸に答志島和具が見えます。海上の定期船に「おおい、救助お願いしまーす!」と馬鹿な一人遊びをひとしきりやって楽しんだ後、後ろ髪引かれながら帰途につきます。今度は海岸線に沿った遊歩道を歩くこと1.5km。あっけなく菅島漁港に着きました。

前日電話でお願いしておいたお店に「島弁」を取りにいき、正午の船に乗りマリンターミナルへ行き、三ツ島を眺めながら感動もののお弁当を頂きました。

 

次回は美しいしろんご浜で、島弁をゆっくりと頂きたいなあと思います。それから今回は行けなかった灯台へ行きます。これはもう一度ゆっくりと菅島にきなさいとの神様の思し召しかな。オフィスに戻り万歩計を見ると9.7kmとなっていました。秋のハイキングおすすめルートです。

 

 

プルックサラナン真千代

鳥羽市移住コーディネーター 

各国での海外生活30年を超えて、今年の4月にようやくバンコクから帰国。 “海のある暮らし”で検索し鳥羽の魅力を知り鳥羽市へ移住。毎日、鳥羽の素晴らしい景色や食べ物に幸せを感じ過ごしています。そして太極拳の師範歴16年。