鳥羽にある四国八十八箇所霊場
皇學館大学記者
鳥羽なかまちの通りにある灯篭を曲がり、急な階段を上がったところにある「金胎寺」。
階段の途中から見える街並みと青い海は隠れスポットとなっています。
金胎寺について
当初は名前も場所も違い、観音院というお寺がいまのフェリー乗り場付近にありました。
江戸時代にお城を増築するに合わせて慈眼山観音院とし、現在の場所に移しました。
明治時代の廃仏毀釈、神仏分離令で慈眼山観音院は廃寺となり当時、稲垣家のお殿様が鳥羽城に移ってきたとき、祈願寺であった雄譲山金胎寺を合併させて寺号山号改め慈眼山金胎寺となったと言い伝えられています。
その後平成7年に火事が起き、本堂が焼失しました。
金胎寺 四国八十八箇所霊場
お遍路で有名な四国八十八箇所霊場がこの金胎寺でも気軽にめぐることができます。
金胎寺の四国八十八箇所霊場は江戸時代に信仰の厚い四国の船頭により開かれたといわれています。
祠が並び、四国にある八十八霊場寺院の御本尊を祭っています。四国八十八箇所霊場の写しである当山の祠を全て巡りお参りし結願成就することで四国八十八箇所霊場と同じ御利益を得るといわれています。
皆さんもぜひ鳥羽にある四国八十八箇所霊場でご利益を求めて訪れてみては、いかがでしょうか。