コーディネーターまちよが行く!~人魚が海女になる町-石鏡町~

こんにちは、移住コーディネーターの真千代です。
鳥羽市地域おこし協力隊として活躍中の「まるで人魚姫のような佐藤千裕」さんに石鏡町を案内して頂きました!

石鏡…鳥羽でも外海に面する岸壁にイタリアの漁村の様に家々が段々と立ち並ぶ、漁業と海女漁業の地…
訪れる前からはっきりとそのイメージがありました。
そしてそのイメージはそのまま眼前により鮮明に広がっていました。

あいにく海女漁がお休みの日に訪れたので、海女さんのお仕事姿は見られませんでしたが、佐藤さんと海沿いに歩けば、タコ籠を直すご高齢のご夫婦、船に向かう若者、急勾配の階段を荷物を持ってゆっくりと登っていくお婆さんの姿が見られ、どの人も佐藤さんに楽しく声かけをされ、海女業について聞いたり、猫ちゃんの話をしたりと、佐藤さんがしっかりとこの町に溶け込み大切にされているのが伝わってきました。
石鏡の人たちの声量が豊かで、離れたところのおしゃべりさえ自分に話しかけられているかと間違ってしまう程。佐藤さんから、昔の潜法で鼓膜を悪くされた方もいらっしゃると聞いて納得しました。それでも我が太極拳の老師がおっしゃった「声音是気量」、声は気の量、石鏡の人たちの元気印なのだと思ったシーンでした。

幸運は続きます。浜辺の方面に歩いていく途中に佐藤さんの大先輩、元地域おこし協力隊で海女で、現在は海女であり、海のフォトグラファーである大野愛子さんに出会いました。
手には蕗を持っていらして「歩くとどんどん増えていくんです」(笑)と。この町の人々の温かさと大野さんの存在がよく伝わる言葉です。大野さんはすでに移住されて7~8年。海中でのタコとの遭遇写真のポスターが町角に貼られています。石鏡での生活をまさに謳歌されている様子でした。

石鏡の海は市内から見える海とは色が違います。前々日の大嵐でまだ海は荒れていましたが、それでも明るい青、キラキラと波が輝き、神島もとても近くに感じられます。


釣り船も多く停泊しており、佐藤さんから釣り船でも有名な町であることをお聞きしました。
赤い炎の絵が描かれた船がかっこよかったです。

帰り道、石鏡を上る道路の壁に佐藤さんが中心となって石鏡町の人々と共に着彩した【いじかカラープロジェクト】の大壁画が二つ。


そういえば漁港の小屋にもカラフルな絵が描かれていました。
明るく力が湧いてくるキラキラした町、石鏡。
今回食べそびれた石鏡の食堂で美味しいお刺身を頂く為にも「I WILL BE BACK」と呟いてました。

プルックサラナン真千代

鳥羽市移住コーディネーター 

各国での海外生活30年を超えて、今年の4月にようやくバンコクから帰国。“海のある暮らし”で検索し鳥羽の魅力を知り鳥羽市へ移住。毎日、鳥羽の素晴らしい景色や食べ物に幸せを感じ過ごしています。そして太極拳の師範歴16年。