これってSDGs?「鳥羽市のリサイクルパーク」
暮らし
リサイクルパークへは家庭のリサイクごみの持ち込みを何度か直接したことがあります。
でも知らなかったリサイクルパークの施設内容!
鳥羽市の一般家庭ごみの出し方として、ごみ収集カレンダーに合わせて当日の朝、時間は8時30分までに出すことが決められています。だけど収集日に合わせて出すことができなかったり、大掃除などで紙や段ボールなどが多くて収集場所まで持って行くことが大変で困った時などはリサイクルパークへ直接持ち込みます。一度に色々な種類のリサイクルごみを持ち込めるからとても便利です。
【持ち込めるもの】
アルミ缶、スチール缶、ビン類、ペットボトル、廃油、布、その他プラ、白色トレイ、発泡スチロール、蛍光灯、乾電池、その他紙など
ここまでは、他市にもリサイクルステーションのような場所がありますよね。だけど、鳥羽市のリサイクルパークはここが違います。リサイクルごみの受け入れ以外にも下記のようなことを行っています。
◎生ごみ堆肥化講座と堆肥の運用
生ごみ堆肥化ケースの「ひなたぼっこ」を利用した生ごみ処理と堆肥づくりをしています。堆肥とは、落ち葉や生ごみなどの有機物を太陽と微生物の力を使って分解させて成分的に安定化するまで腐熟させたものです。リサイクルパークでは生ごみ堆肥化講座(1時間:受講料2000円、ひなたぼっこ1個付)が開催されています。受講することで堆肥づくりに参加できます。仕組みは下記のとおりです。
【仕組み】
①家庭で生ごみを堆肥ケースの「ひなたぼっこ」に入れて1次処理(約2カ月)
②そして①をリサイクルパークへ搬入します。引き換えに無料で堆肥20ℓと次の堆肥ケースの「ひなたぼっこ」に入れる床材を無料でもらえます。
ちなみに
③搬入された①は、リサイクルパークで完全堆肥にむけて2次処理(3カ月発酵・熟成)の作業が行われています。そして出来上がった堆肥はまた②で受講者が無料でもらえる堆肥になります。
受講者は①②を繰り返すことで、有機栽培の家庭菜園や花を育てたりと日常を楽しむことができ、安全で美味しい野菜を食べることができます。また同時に地球環境を守る取り組みができます。
堆肥ケースの「ひなたぼっこ」
床材
完成した堆肥
リサイクルパークで作られた堆肥を使って育てたゴーヤの苗を市民の方に無料配布してくれたり、市内の保育所や小学校の給食で残ったものをリサイクルパークで堆肥にかえたり、その堆肥を使って保育所や小学校では子ども達が野菜や花を育てたりしています。そして育てた野菜を子どもたちが収穫してみんなで食べます。5歳の息子も保育所で楽しんでいます。とても良く育つようです!
そのほかには
◎リユースショップ『もったいないやん』
家庭で使わずに眠っているものを再利用(リユース)するお店です。リサイクルパークに持ち込むと無料で引き取ってくれます。そして格安で提供されています。食器やコップ、花瓶や傘立てなどもありました。
◎ひなた野菜の販売
堆肥で作られた野菜が安く販売されています。写真では時間帯が合わなかったのであまりなかったのですが、主にリサイクルの搬入に来られた方が購入されていくようです。
◎環境教育講座
エコバック講座、芳香剤講座、堆肥を使ったプランター講座や布ぞうり作りなど年に数回市民の交流の場としても開かれています。
「本を読もう」コーナーもありました。
リサイクルパークは見取り図のように配置されていて、入り口から車で1台づつ入ることができ矢印の方向に進み出口へ抜けていきます。
最後に・・・
鳥羽市でも農業や家庭菜園をされている沢山の方が生ごみ堆肥化講座を受講されて活用されているそうです。今回息子が通う保育所にもリサイクルパークの堆肥が使われていることを初めて知りました。子ども達は野菜や花を植えて育てたりしているので、農薬が使われていない堆肥を使わせてもらうことで小さい頃から体験できていることにとても嬉しく思います。