電車の走る音が聞こえる所「なかまち」
皇學館大学記者
「なかまち」の中を歩いていると、ふとした時に電車の走る音や踏切の音が聞こえます。
路地裏をゆっくりと走る電車は、建物に囲まれた狭い線路を縫う様に走っていきます。そこを走る列車を町の風景とともに見ていきましょう。
懐かしさを感じさせる復刻塗装
この車両は昔に走っていた車両の復刻塗装で1編成しかなく出会えたらラッキーな車両です。この塗装は志摩線開通90周年を記念したもので、近鉄になる前の三重交通志摩線時代の1950年代に走っていたものを復刻です。目立つクリーム&グリーンの車体は町の景観から少し浮いているようにも感じますが、クリーム色というのがどことなく懐かしさを感じさせます。グリーンの車体は鳥羽の美しい海や空の青と一緒に目にするととても生える色だなと私は思っています。
路地裏の特急
路地裏を走っているのがよく分かる風景で、地域の足である2両の短い車両から観光客をたくさん乗せた特急など様々な種類の車両がゆっくりと線路を走っていきます。様々な特急がやってくるので見ていて飽きません。この様に建物のすぐ近くを通っているので建物の中にいても線路を走る音が聞こえてきます。まちの中にいると色々なところで電車の音が耳に入ってきますので、皆さんも訪れた際にはぜひ音にも耳をかたむけてみてください。
最新と昔のギャップ
古い蔵がある路地では少し昔の風景を私たちに思い起こさせてくれます。ゆっくりとした時間が流れていそうな中を、特急電車は急ぎ足で目的地まで向かっています。まちを歩いていると古い建物がありそれに似合うような古そうな車両が走っている一方で、最新のかっこいい車両が駆ける姿もとても面白いと私は思います。